~前略~
欲望はそこにある。
いつも、いつのときも、そこには絶えざる欲望がある。
自由に達した後でさえ、それはまだ続いていく。
自由は顕現(世界の現われ)を消し去ることを可能にする。
その瞬間、あなたは非顕現に入る。
非顕現からこの欲望は起こるのだ。
それはその彼方を探し求めようとする衝動だ。
これは測り知れない海、底なしの海だ。
それはすべての概念を超えている。
それは意識そのものだ。
そしてその深さを測った者は誰もいない。
空の中でさえ、この「非顕現」と呼ばれる状態の中でさえ、この「非顕現」、この自由を超えていこうとする衝動が起こるのだ。
あなたが自由を得たとき、あなたが束縛からの自由を勝ち取ったとき、あるいはむしろ、束縛という概念からの自由というべきだろう。
なぜなら、束縛はまったくの想像でしかないからだ。
ある人が自分は束縛されていると想像し、終わりのない誕生と死のサンサーラ(輪廻)に捕らわれていると考える。
それゆえ、自由への欲望が起こる。
自由が束縛を破壊するわけではない。
束縛は実際に存在しないからだ。
それは束縛という概念を破壊するだけだ。
束縛が概念であるため、あなたがそれを信じている間は、束縛からの自由もそれに関連したもう一つの概念でしかない。
自由とは、その両方の概念から自由になることなのだ。
~後略~
『覚醒の炎―プンジャジの教え』p.244-245 より
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